大学で就職活動を行い、内定をいただくことができたのでなんとなく就職したのが地方銀行でした。
たしかに、メガバンクに採用される方が格好が付きますが、OBからは激務と聞いていたのでのんびりと安定した仕事について平穏に暮らしたいと考えたので地方銀行に内定した時には喜びました。
入社後、行員は資格を取得することが前提となるため、資格試験に取り組まなければなりませんが、まあそれなりに楽しく仕事をする日々が続きました。
転機が訪れたのが入社後1年の事で、この業界で一生働くことに不安を抱くようになったのです。
メガバンクに比べて激務ではありませんが、それなりに残業があって楽な仕事とは言えない状況で、そのような状況でありながらも給与の上昇はあまり見込めず、このまま働いていて大丈夫だろうかと不安を抱くようになりました。
まだ独り身だったので転職するなら自由が効く今しかないと、早めにこの業界に見切りをつけてこっそり転職活動をはじめました。
早めに決断したことで第二新卒に近い扱いで転職活動ができる状況にありました。
周囲には誰も相談せず、まるで地下活動をするかのように空いた時間を有効活用しながら別の業界を模索しました。
銀行での経験が評価されるわけではないですが、ある程度良い条件で新たに働くことができそうな会社を何件かピックアップし、転職活動を続けていきました。
採用担当の手応えも良く、そのうち何件かからは採用の通知をもらうことができました。
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採用が決まると早速退職の手続きに入りました。
上司にも同僚にも一切相談しなかったので確かに驚かれましたが、今では早めに決断しておいてよかったと感じています。
テレビのニュースで地方銀行の統廃合が進められている様子を見ていると、自分のいた地方銀行もそのうち統廃合がなされることは火を見るよりも明らかなことでした。
現在の会社では営業を担当していますが、自分の頑張りがすぐに数字に表れるのでやりがいを感じます。